富士山崩壊は起きるか?
ふーじーさーん ふーじーさーんー
高いぞ高いぞ 富士山 高いぞ高いぞ ふじさーん
出だしが変なのはいつもどおりだからスルーでよろしく。
標高3776mの日本最高峰、富士山。
古来より日本人はこの山を畏敬の念をこめて眺めていた。
富士山は高いことは高いけど、それより裾野が広い。
とにかく広い。とにかくなだらか。
これは何でそうなってるかって言うと、富士山を形成する
溶岩の性質によるためである。
富士山を形成している溶岩は玄武岩と呼ばれ、噴火の際には
非常に粘度が低く、よく流れるような溶岩である。
富士山に似た性質の山としてはハワイのキラウエア火山などが
あげられる。やはり山としてはなだらか。
そうでない溶岩として安山岩などが知られている。
安山岩などは山の形がこんもりした形になる。
それはさておき、富士山の山体が崩壊する可能性があるという
話が出ているが、本当にそうなるだろうか?
山体が崩壊するとしたら複数の可能性が挙げられる。
1.水蒸気爆発による山体崩壊
かつて会津磐梯山で起こった山体崩壊は水蒸気爆発によって起こったもの。
これにより磐梯山は山がほとんど吹き飛んでしまった。
しかし、ここで少々富士山とは違う事情がある。
磐梯山を形成する溶岩は粘性が高い岩であり、富士山はそうはなりにくいはずである。
(もっともこれは定説であって、宝永噴火は水蒸気爆発であった可能性が
示唆されていることを追記しておく。)
2.地震などによる山体崩壊
地震で山の一部が地崩れを起こす場合。
むしろこちらの可能性のほうがはるかに高いと考えられる。
何しろ地震の巣である東海地域に存在するのだ、富士山は。
3.噴火による山体崩壊
山頂からではなく山の中腹から噴火することによる山体崩壊。
この可能性も結構高い。過去複数回富士山は中腹から噴火しているのだ。
宝永大噴火も中腹からの噴火であったことは良く知られている。
うーん、結構山体崩壊の可能性はありそうだな。
では富士山の未来はどうなるか、ちょっと予想でもしてみよう。
山体崩壊で小さくなる?とんでもない。むしろその逆だ。
小御岳、古富士の上に現在の富士山が形成されたわけで、それらも
中腹からの噴火であると考えてもいいだろう。
また小御岳の下にさらに火山がある可能性もある。と考えるとだ。
富士山はまだでかくなる。
何年後かは分からないけどな。はっきりいうならば富士山は全然死んでないんだ。
いつ噴火するか分かったもんじゃない。下手したら数ヶ月先かも知れん。
古来、人間は富士山に不死性を見出してきたわけで、それは山体が
崩壊してもなお巨大化する富士山に対する畏敬の念だったのでは
ないだろうか?